
みなと組「SETOUCHI HERB TEA」 — 米が作れなかった島が選んだ、香りの作物
広島県尾道市・因島。耕作放棄地を借り、農薬を使わずに育てたレモングラスとホーリーバジル。日本で最初の国立公園の一つに選ばれた海の、乾いた風が育てる一杯です。
瀬戸内海には、大小あわせて数えきれないほどの島が浮かんでいます。その一つ、広島県尾道市の因島で、耕作放棄地を借り受けてハーブを育てているのが合同会社みなと組です。
まちもぐに掲載されているのは「SETOUCHI HERB TEA」。レモングラスとホーリーバジルをブレンドした、ノンカフェインのハーブティーです。
「瀬戸内の恵みを、香りで届けよう」
同社が商品に添えている言葉から始めます。
瀬戸内海、700の島々が織りなす多島美の穏やかな輝き。(中略)地中海のような強い日差し、乾燥した風、穏やかな波。この気候はハーブをより香り高く育ててくれます。「瀬戸内の恵みを、香りで届けよう」との想いから、無農薬のレモングラスとホーリーバジルのブレンドハーブティーが生まれました。
つくり方も明快です。広島県尾道市、瀬戸内海に浮かぶ因島で耕作放棄地を再活用し、自家製の発酵肥料で土を豊かにし、農薬は一切使用せずに栽培。収穫したハーブは低温乾燥で風味を保ったまま仕上げます。原料はすべて因島産で、国内では貴重な国産ノンカフェインハーブティーだと説明されています。
商品は2gのティーバッグ個包装が5袋入った箱入り。常温保存で、賞味期限は912日と長め。ノンカフェインなので朝食にもアフタヌーンティーにも、風呂上がりにも時間を選ばず出せます。
展開先も具体的です。同社によれば、現在はホテルのアメニティ・朝食・ラウンジを中心に広がっており、フロントで一部ギフトセットの小売も行っているとのこと。ティーバッグの個包装バラ売りにも対応しています。旅先で口にしたものを、そのまま買って帰れる。個包装で軽く、日持ちのする一箱は、その動線によく合っています。
レモングラスの爽やかさに、ホーリーバジルの温かなスパイシーさ。1種類ではなく2種類を組み合わせたところに、香りで土地を表現しようという意図が見えます。
米が作れない島だった
因島の歴史をたどると、この島がなぜ「香りの作物」に行き着いたのかが見えてきます。
中世の因島は、瀬戸内を制した村上海賊のうち因島村上氏の拠点でした。近世には廻船で栄え、近代には造船の島になります。一方、農業の条件は厳しい島でした。平地が極端に少なく、近代まで稲作はほとんど行われていません。
そこで島が選んできたのが、水をあまり必要としない作物です。古くは製塩。明治期には除虫菊。尾道市の記述によれば、除虫菊は「かつて蚊取り線香の原料として多く栽培されて」おり、いまは観賞用として島の数か所に残っています。初夏になると白い花が島を彩ります。
そして柑橘。はっさくは、この島で見つかった果物です。JA尾道市によれば「江戸時代、因島にある浄土寺の境内で恵徳上人が偶然発見したと伝えられる」もので、いまでは「島内で年間2,000トンもの生産量を誇り、因島を代表する特産品」になっています。
塩、除虫菊、柑橘。どれも「米が作れない土地で、乾いた気候を生かして育てられるもの」です。しかも除虫菊は島いっぱいに白い花を咲かせた香りの作物であり、柑橘もまた香りで選ばれてきた果物でした。因島は昔から、水気の多い作物ではなく、香りを持つ作物と相性のいい島だったわけです。
雨の少ない、海の気候
環境省の記述によれば、瀬戸内海国立公園は「昭和9(1934)年に雲仙、霧島とともに日本で最初に国立公園に指定」された公園の一つです。1府10県にまたがり、海域を含めると90万ヘクタールを超える、国内で最も広い国立公園でもあります。評価されたのは「大小数々の島で構成された内海の多島海景観」と、「自然と暮らしが一体となった親しみやすい景観」でした。
その穏やかさは気候にも表れています。中国山地と四国山地に挟まれた瀬戸内は、季節風が山に遮られるため雨が少なく、日照に恵まれ、年間を通して温暖です。強い日差し、乾いた風、穏やかな波。この条件がヨーロッパの地中海沿岸に似ていることから、瀬戸内の気候は地中海の気候になぞらえて語られることがあります。みなと組もコンセプトの中で、この土地を「地中海性気候と呼ばれる」と表現しています。
ハーブの多くは、もともと地中海沿岸で育ってきた植物です。湿気の多い日本では香りが乗りにくいものも、乾いた風の吹く島でなら育つ。かつて除虫菊と柑橘を選んだのと同じ理屈で、いまレモングラスとホーリーバジルが選ばれている。そう考えると、この一箱は島の農業史の続きに見えてきます。
そして畑は、いったん耕作をやめた土地です。造船で栄えた島は、その裏側で農地の担い手を減らしてきました。放棄された段々畑に手を入れ直し、そこで香りを育てて外へ売る。かつて塩や除虫菊を島の外へ運び出した港町の商いが、形を変えて続いています。
まとめ
農薬を使わず、島の土で育て、低温で乾かして袋に詰める。「SETOUCHI HERB TEA」は、瀬戸内の乾いた風がそのまま香りになったような一杯です。提供する時間を選ばないので、ホテルや飲食店の一杯としても、手土産としても収まりのいい商品です。
みなと組の商品は、まちもぐの商品ページからご覧いただけます。
https://machimogu.jp/product/2ea634fa-2a0f-41d4-a098-c2fdd4875207
商品DATA(まちもぐ掲載情報)
商品名:SETOUCHI HERB TEA/内容量:2gティーバッグ個包装 × 5袋入り/保存:常温/賞味期限:912日
原料:レモングラス、ホーリーバジル(すべて因島産・農薬不使用)
サプライヤー:合同会社みなと組/産地表示:広島県尾道市(因島)
栽培:耕作放棄地を再活用。自家製発酵肥料のみを使用し、低温乾燥で仕上げ
価格・ロット・取引条件は、まちもぐの各商品ページをご確認ください。
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※ 本記事はまちもぐ運営事務局が制作しています。商品情報はまちもぐの掲載データおよび各社の公表内容に基づいています。



